超久しぶりにMS-IMEに浮気してみたら返り討ちに遭った

ついこの間、関西では昼下がりに「電車男」の再放送があって、Twitter界隈でもちょっと話題になっていたようだ。伊東美咲はもちろん、ネット住人役には今や確固たる地位を築いている俳優陣が、当時はまだ広く認知されていない若い姿(当たり前)で出演されていたことに気付かされたとともに、「2ちゃんねる」という巨大掲示板文化が全盛にあったことも思い出した。

その頃はROMオンリーだったけどよく覗いていたので「懐かしいな~」と思いながらちょっと見ていると、ドラマの中で伊藤淳史が2ちゃんに書き込むシーンが頻繁に流れると同時に映る入力画面が気になりだした。正にキーを叩いて文字入力しているとき、カーソルの移動と同時に、入力欄の色が反転→戻る→また反転という挙動を目撃し、「あれ?今までこんな(状況)経験なかったけどな?」とふと思った。

思えばPCを触りだした20歳手前、日本語IMEATOKが優れていて、「MS-IMEはザコ!」という評判から、しばらくはATOKを入れていた。そのうちGoogleが台頭してくると「Google 日本語入力が素晴らしく使える」と聞き、仕事でもプライベートでもGoogle 日本語入力一択になった。何度かPCを買い替えたときも、迷いなくインストールして使っていたのだ。でもドラマでの 日本語入力シーンの挙動を発見したときに、「これってもしかしてMS-IMEだとこんな感じになるのかな?」と思い始め、試しにMS-IMEに切り替えてみた。

巷では過去に変換能力に関しておバカ呼ばわりされていたMS-IMEも、「近年は改良されており、昔ほど使えないわけではない」という口コミもあったので、興味が湧いたのもある。私がGoogle 日本語入力を使っていた間、Windowsも7から8、10、そして11にもなったのだから、Microsoftも指をくわえていた訳ではなかろうという期待したのだが、見事に裏切られた。一度に表示される変換候補の数だけは軍配が上がるが、それ以外の欲しい変換や固有名詞には相変わらず弱いようだ。私の環境がWindows10だから、11にすればMS-IMEももう少し違うのかもしれない。

やはりChatGPTよろしく、データ収集を基に作られたGoogle 日本語入力の方が慣れているせいもあって、「そうそう、この変換!」とスムーズに行くことが多い。ただ、そのGoogle 日本語入力も1年以上ほったらかし(2022年3月からバージョンアップされていない模様)なので、もしかしたらこの先、使いにくくなったと感じるかもしれない。